屋上緑化で選ばれる植物について詳しく丁寧に解説するサイト『屋上緑化にはどの植物?』

●●●セダム類●●●

【世界中に存在】

セダムとはラテン語の「座る」に由来している植物で、岩石や壁にひっつくように着生する
ことから命名されています。
オーストラリアと太平洋諸島を除いた世界中に存在するといわれ、その種類も400種以上
があり日本ではマンネングサ、ベンケイソウとも呼ばれ約30種が存在します。
日本含む東アジアに約200種、ヨーロッパに約100種、北米に約30種、メキシコに
約100種と、北半球の温帯から暖帯に多く分布しています。
セダムにもたくさんの種類があり、その特性もいろいろあります。
初夏に小花をつけ、花の色も黄色だけでなく白やピンクなど見られます。

【乾燥に強い】

セダム類は多肉植物のため乾燥に強いことが特徴で、海岸や崖、吹きだまりなど他の植物
が生育できないような環境でも生育することができます。
屋上や屋根など土壌厚や水分の確保が困難な条件下でも生育可能で、また繁殖力が強いため
切れた茎も放置しておけば活着します。
しかしセダムは踏圧に弱く、芝のように人が立ち入るような場所には不向きです。

【ドイツが発祥】

セダムを利用した屋上緑化の発祥はドイツとされています。
ドイツでは屋上緑化を環境型と管理型の2種類に分けており、環境型は乾燥に強いセダム類
が多く使われています。

【セダムの種類】

屋上緑化に適したセダムにはタイトゴメ、メキシコマンネングサ、モリムラマンネングサ、
ツルマンネングサ、マルバマンマンネングサ、オノマンネングサ、サカサマンネングサ、
キリンソウなどがあります。
草丈は5cm〜15cm位のものが多く、常緑のものや落葉のもの、色も緑色だけでなく青色の
ものや紅葉のものもあります。
多くの種類があるので、地域に合わせ好みのセダムを選択することが出来るでしょう。